今までにもやろうと思えば通信可能なEmulatorもいくつかありましたが、Kaillera(MAME32K)は自分で対戦サーバを立てられる上にマスターサーバーが運営されているので、クライアントEmulator側から世界中の対戦サーバを自動でみつけることができます。
すでに差分ソースも公開されているのに加えてSDKまで予定があるようで、MAME以外にもさらに全ジャンルの各機種Emulatorが続々対応してきています。
現在Emulateされているゲームの歴史が始まって以来の全世界数千そして数万に上るタイトルが、すべてオンラインでいつでもどこでも世界中と結ばれる。
―そんな時代が大きく一歩現実に近づきました。
プレイ感覚は現在のところ起動時の同期に失敗してタイムアウトするケースが頻発する他、Internetのシステム上操作のタイムラグは今後どんな高速回線になったとしてもついてまわります。
ですが通信環境のよい相手を常に見つけ出せるこのシステムのおかげで、対戦格闘などであってもうまくいけば今でも十分に楽しむことは不可能ではありません。
世界中を同時につなぐオンラインゲームと伝説の名作をよみがえらせるエミュレータ技術。
その2つが今まさに生み出した、ゲームにおける古今東西そのすべてが並立する空間。
このKailleraにはゲーム誕生以来の歴史、そんな時間に加えて世界のゲーマーと空間の壁をも超えて行き来できる…
そんな、"夢のアーケード"に発展する可能性を感じる瞬間が確かにあります。
・アーケードという空間
あの頃近所で遊んだあの同じゲーム達を、今は海の向うの見知らぬゲーマー達と同時に体験し同じ話題で語りあえるその出会い。
そしてかつても同じ体験をしてきた仲間であることを、なによりそのプレイから理解する。
―それだけでも、なかなかにショッキングなものです。
そんな、ただ対戦相手を提供する場所ではない同じゲームに同じゲーム好きが集まる空間。
これはMAMEプロジェクトを単なるGame Emulatorではなく
真のArcade
Emulatorとする試みと言えるかもしれません。
オールタイムオールジャンル、24時間いつでも世界中どこからでも。
夢の21世紀アーケードへ、ようこそ。